- お正月に神社で御朱印書きをやってみたい!
- 御朱印ってどんな感じで作るの?
- 観光地にある神社の筆耕さんって忙しいよね?
2024年のお正月。
私は初めて、神社での筆耕助勤を経験しました。
結論からいうと…
大変ではあったけど、めちゃくちゃ楽しかったよ♪
私が助勤した神社は、都内の超有名観光地エリアにある神社。
神社自体はそこまで大きくはないものの、このエリアは12月31日夜の時点ですでに人人人。
初出勤直前までは楽しみが勝っていたものの、いざ現地の様子を目にしたとたん、一気に不安が押し寄せました。
果たして10時間前後/日の長時間、筆耕をやり抜くことができるのか…と。
当記事では、そんな私の初めての神社でのお正月筆耕助勤体験談をご紹介します。
御朱印書きの現場の裏側は、経験者にしかわからないもの。
お正月の筆耕助勤時に感じたことを素直に書き綴っています。
気になる方はぜひ最後までご覧くださいね!
筆耕士としての道を目指すなら、「筆耕士になる!簡単5つのステップ」を参考に!
お正月筆耕助勤のスケジュール
私の助勤日程は、以下の3日間でした。
- 12月31日 23時 〜 1月1日 8時【9時間】
- 1月3日 8時30〜20時【11時間半】
- 1月4日 9時〜20時【11時間】
筆耕助勤に応募するときに、履歴書と合わせて勤務希望日申し込みを提出。
私は当初の希望通りの日程で助勤することになりました。
他の筆耕さんはというと、1日だけという方もいれば、4、5日出勤される方もいるようでした。
希望が通りやすい環境だったのは、子どもがいる私にとってはありがたかったな。
御朱印書きを担当
私は今回、以下の筆耕を担当。
- 御朱印4パターン
- 色紙(エリアの神社を巡って1枚の色紙を完成させるもの)
実際には、筆耕の9割以上が御朱印でした。
助勤先の神社の御朱印は、基本、注文を受けてから参拝者の御朱印帳に直接書くスタイル。
とはいえ、書き置きの御朱印を希望する人も意外といるので、書き置きも用意します。
書き置きの御朱印は、朱印所オープン前や注文が少ない時間帯など、スキマ時間にちまちま書き溜めていきます。
助勤先の神社の御朱印は、以下のような手順で完成させます。
- 巫女が注文を受ける
- 注文伝票を確認し、筆耕が注文の御朱印を書く
- 2の御朱印に巫女が装飾のスタンプなどを押す
- 巫女が出来上がりをチェック
- 参拝者の手元へ
巫女と筆耕の連携プレーだね!!
神社のお正月筆耕助勤の裏側
ここでは、実際に私が筆耕助勤したときの様子や感じたことなどをご紹介していきます。
筆耕用の制服あり
巫女は言うまでもなく、素敵な制服があります。
女子なら1回は着てみたいな…なんて、憧れますよね。
助勤先の神社は、筆耕も上だけですが制服がありました。
巫女のように可愛いものではないですけどね。
でも、制服を切ると身が引き締まる思いでした。
御朱印書きは3〜4人で対応
御朱印書きを担当する筆耕は、日にも寄りますが、3人〜4人で丸1日対応していました。
私が助勤した神社は、エリア的にも参拝者が多いことはわかっていたため、この人数を聞いて驚きました。
少な!!っと。
この人数で大量の御朱印書きをさばけるのかな…
神社筆耕は字の上手さよりもスピード重視
神社の筆耕で大事なことは「スピード重視」ということ。
特に観光地にある神社の、お正月の朱印所は混雑することくらいはわかるので、想定内ではありました。
とはいえ、普段から速く書くことに慣れていなければ、結構大変なんです。
普段、主に賞状や式辞など、字やレイアウトの美しさ重視で字を書いている私にとっては、最初のうちはなかなかの苦行だったな。
同じ日程で勤務していた他の筆耕さんは、ほぼみんな神社筆耕経験者。
みなさん私の1.5~2倍ほどの速さで1枚の御朱印を書きあげていました。
速く書き上げなければという切迫感と、速く書くことで納得いく字が書けないモヤモヤ感。
そのため、特に助勤初日の始めは、気持ち的にちょっとツラかったですね。
私の場合は、2時間ほど書き続けてようやく感覚的に慣れてきたよ。
途切れることのない朱印所の行列
私が助勤した3日間の日程では、最もゆとりがあったのは初日の12月31日~1月1日。
もちろん、日付が変わるタイミングでの参拝者は多く、朱印所がオープンして間もなくから長蛇の列ができていました。
最初の2時間程は、私を含めみんなが慣れていないため、とにかくてんやわんや。
息つく間もなく、あっという間に2時間程が経過しました。
とはいっても、この日は夜間だったので、3、4時台は参拝者もまばら。
この時間帯には順番に休憩に行ったり、書き置き用の御朱印を書いたりしていました。
業務フローの再確認もゆとりのあるタイミングでやっていたよ。
一番大変だったのは、1月3日。
朝から晩まで、ほぼ丸一日朱印所の列は絶えることがありませんでした。
筆耕4人それぞれが全力で書いているにも関わらず、ピーク時には待ちの御朱印帳が30冊ほどたまっていたり…
その理由は、
1冊の御朱印帳に複数パターンの御朱印を書くオーダーが多いから。
前述している通り、助勤先の神社はお正月時には4パターンの御朱印がありました。
そのため、1冊の御朱印帳に3、4パターンの御朱印を書くことも珍しくありませんでした。
見た目(御朱印帳の数)どころではない筆耕量に、持参していたお茶もほとんど手をつけず…といった感じだったよ。
このお正月の朱印所の混雑は、神社側としても想定以上だったそう。
大変な状況でも、朱印所メンバーが一丸となってタスクをこなしていく感じが、個人的にはうれしい感覚がありました。
普段の筆耕は一人作業なので、お正月の朱印所のように苦楽を共にできる仲間がいることは、モチベーションにもつながりました。
御朱印帳直書きで書き損じ
御朱印帳に直書きするときに、当初私自身が最も気になっていたのが、書き間違えてしまった場合のこと。
大量の御朱印を人の手で書くので、もちろん書き損じは誰にでもあります。
私自身も実は3日間の助勤のうちで3回書き損じをしています。
最初に書き損じをしてしまったとき、この世の終わりだ…と思うくらい凹んだな。
間違えを御朱印帳の持ち主の方に素直に伝えることで、トラブルも減らせます。
私が書き損じたときには、神社の職員の方が御朱印帳の持ち主の方にその旨を伝えてくださりました。
そして、次のページに書き直して御朱印帳の持ち主の方にお返ししていました。
自分の字を喜んでもらえるうれしさ
やはり自分が書いた御朱印を受け取った方の反応というのはとても気になるもの。
でも、今回の筆耕助勤では、筆耕チームは朱印所の奥の方でひたすら字を書いていたため、朱印所の外の様子はほぼ見えない状況でした。
そこで私は、休憩中や助勤後にSNSをチェック。
御朱印をSNSに投稿して、新年のあいさつしたり、ご利益を願ったりする人は意外と多いもの。
そこで、「<神社名> 御朱印」などのキーワードでSNSで検索してみると…
私が書いた御朱印の写真を投稿している方がちらほら。
おもしろいもので、自分が書いた字は見ればすぐ分かるんですよね。
そこでポジティブなコメントが付いていたりすると、とてもうれしいものです!
字を書くことで人々の幸せに貢献できるなんて、こんな素敵な仕事はなかなかありません。
筆を握り続けた右手には水ぶくれが
3日間、25、6時間ほどひたすら字を書き続けたお正月。
大変ではありましたが、終わった後は充実感でいっぱいでした。
ただ、その代償として、筆を握っていた指には水ぶくれができてしまいました。
さすがに、その後数日は、水ぶくれが痛くて筆は持てなかったよ…
私は2024年1月時点では、本業で筆耕をやっていたわけではないため、ここまで筆を長時間持ち続けたのは初めて。
今後、もし本業で筆耕をやることになった場合には、慣れるまで大変だろうなと想像できてしまいました。
家族の協力で実現した筆耕助勤
わが家には、小学1年生と年中(2024年1月時点)の2人の子どもがいます。
1年の中でも貴重な家族でゆっくりと過ごせる時期。
そんな時期にも関わらず、3日間も家を空けてしまい申し訳なかった…
それでも、理解ある家族のおかげで神社の筆耕助勤を経験することができました。
幼い子どもたちも、私が字を書く人だということを理解しているので、普段の休日に私がお出かけするのと同じような感覚で、見送ってくれました。
子どもたちが小さいころから、ママがいなくても大丈夫な環境を作っておいたことが今となっては役に立ってるねw
私は本業が会社員なので、基本筆耕作業は在宅可能なものしか経験がありませんでした。
実際にお客さん(今回の場合は参拝者)がすぐそばにいる状況で書くという貴重な体験は、その場の温度感がよくわかり、すごくやりがいを感じました。
また、他の筆耕士さんたちが作業される様子も見られるのでとても勉強になります。
今後、筆耕にチャレンジされる方は、ぜひ外で字を書く機会を作ってみてください!
間違いなく、モチベーションに繋がりますよ。
神社のお正月筆耕助勤|字を書くことが好きな人にとって最高のお仕事
お正月の神社筆耕助勤の体験談をご紹介しました。
助勤先が、都内の観光地にある神社だったため、初めての現場での筆耕にもかかわらず個人的にはかなり大変でした。
それでも、現場での筆耕でしか味わえない緊張感や充実感など様々な感情を味わうことができました。
お正月の神社という非日常的な空間で、参拝客の願いを込めて筆を走らせる経験は、まさに筆耕士冥利に尽きるものでした。
字を書くことが好きな人にとって、神社での筆耕は、自分のスキルを活かしながら、日本の伝統文化に触れ、多くの人々の幸せに貢献できる、他にはない機会です。
今回の体験を通して、筆耕士としての成長はもちろん、私自身も新たな発見と感動を得ることができました。
この記事が、筆耕に興味のある方や新しいことに挑戦したいと考えている方の参考になれば幸いです。
神社筆耕助勤への応募の体験談については、以下の記事で紹介しています。
筆耕士としての道を目指すなら、「筆耕士になる!簡単5つのステップ」を参考に!
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