- ライトテーブルって何?
- 筆耕士がライトテーブルを使う理由は?
- どんなライトテーブルを選べばいいの?
筆耕士にとって、ライトテーブルはなくてはならない存在です。
作業効率が劇的に向上するだけでなく、文字やレイアウトなど作品の美しさが格段にアップします。
さらに、長時間の作業による目の疲れも軽減してくれるといううれしい効果も!
この記事では、筆耕士がライトテーブルを使う理由とライトテーブルの選び方を解説します。
ライトテーブルは、筆耕の仕事ではもちろん、筆力向上を目標とした練習時にもかなり活用できます。
まだ筆耕デビューしていない方も絶対持っておくべきアイテムです!
私もお仕事の時も含めて、実用書道をするときにはほぼ確実にライトテーブルを使っているよ。
ライトテーブルとは
ライトテーブルは、内部にライトを搭載し、透明な作業面を通して光を提供するデバイス。
これにより、下書きなどが透けて見えるため、正確に文字を映して書くことができます。
主に文字のトレースやレタリングに使用され、特に賞状や証書の筆耕作業に役立ちます。
光の強度を調整する機能や、光の色温度を変更できる機能が搭載されているものもあります。
これにより、使用環境に合わせた最適な光を使え、目の疲れを軽減することができます。
筆耕士がライトテーブルを使う理由
ライトテーブルが筆耕作業において必要なアイテムである理由を解説します。
- 作業効率が大幅に向上
- 作品の完成度が格段にアップ
- 筆力向上を目標とした練習ツールとして活用
作業効率が大幅に向上
ライトテーブルがない場合は、本番用紙に薄く下書きをしてから清書し、最後に下書きを消すという手間が発生します。
ライトテーブルを使えば、下書きをなぞり書きできるため、本番用紙に直接下書きをする必要がありません。
書き出し位置や文字の大きさ、行間なども迷うことなく、スムーズに書き進められます。
特に、賞状や複雑なレイアウトの書類を作成する際に、その効果は絶大です。
例)同じ内容の賞状を10枚作成する場合
1枚の下書き作成に30分かかるとすると…
- ライトテーブルなし
-
30分×10枚=300分
- ライトテーブルあり
-
30分×1枚=30分
ライトテーブルがあれば、ない場合の10分の1の時間で下書き作業は終わり!
これにより、下書き作成の手間を大幅に削減でき、作業時間を大幅に短縮することができます。
1枚当たりの作業時間を短縮できればその分仕事も受けられるので、収入アップにもつながるかもしれないね!
作品の完成度が格段にアップ
下書きの線を正確になぞれるため、文字やレイアウトのバランスが整い、美しい仕上がりになります。
美しい作品は、クライアントからの信頼度向上にもつながります。
「この人に頼めば、美しい作品を仕上げてくれる」という安心感をクライアントに与えることで、リピーターになってもらえるかもしれません。
また、自分の作品に自信を持つことができ、モチベーションアップにもつながります。
実際にあなたがクライアントの立場なら、同じ内容の賞状で以下の2枚の作品があった場合、どちらを選びますか?
- 字は申し分ないレベルで上手、文章の行間や見た目のバランスが明らかに違和感ある作品
- 字はほどほどに上手、賞状全体のレイアウトは完璧な作品
おそらく、多くの人は後者を選ぶでしょう。
例え、字自体はとてもきれいであっても、レイアウトの乱れは字の美しさを打ち消してしまうほど印象が悪くなります。
レイアウトの整った作品は、より価値のあるものとして受け取られ、贈る側の気持ちもより強く伝わることでしょう。
ライトテーブルを使えば、本用紙に下書きなし・書き間違える可能性も低く、きれいに清書することができます。
筆力向上を目標とした練習ツールとして活用
ライトテーブルは、筆力を高めるための強力な練習ツールにもなります。
ライトテーブルを使用して、お手本とする文字のバランス、線の太さ、筆運びなどを意識しながら練習を行います。
繰り返し書くことで、少しずつ感覚が身に付き、お手本の文字に近づけます。
筆力向上を目指すなら、なぞり書きできる練習帳を使った練習なども選択肢としてあります。
ですが、私のおすすめはライトテーブルでお手本を透かしてなぞり書きする練習法。
その理由は以下の通りです。
- 書く紙さえ取り替えれば何度でもきれいなお手本をなぞり書きできる
- 長い目で見ればライトテーブルでお手本を透かしてなぞり書きする方が経済的
お手本のなぞり書きは、初心者にとっては正しい筆運びや文字のバランスを学ぶ絶好の機会に、プロにとってもさらなる技術向上を目指すための効果的な練習方法となります。
上記のように、ライトテーブルは初心者からプロまで幅広いレベルの方にとって筆力向上に役立つツールと言えるでしょう。
ライトテーブルを使って継続的に練習することで、美しい文字を書くスキルを習得しよう!
ライトテーブルの選び方:明るさ調整機能は必須!
「ライトテーブル」をネットで検索してみると、たいてい「トレース台」と表示されています。
お値段もピンキリではありますが、お手頃価格のものでも十分使えます。
ライトテーブルを選ぶ上で一番重要なポイントは、明るさが調整できること。
その理由は以下の通りです。
- 用紙の種類に合わせて最適な明るさに
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薄い用紙には控えめな光を、厚手の用紙には強い光を。
明るさ調整機能があれば、ある程度どんな用紙でも下書きをクリアに見ることができます。
- 時間帯や環境に合わせて目に優しい明るさに
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日中の明るい部屋では光を抑え、夜間のくらい部屋では光を強く。
周囲の環境や時間帯に合わせて明るさを調整することで、目の負担を軽減し、快適な作業環境を実現できます。
- 個人の好みに合わせて心地よい明るさに
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人によって、快適だと感じる明るさは異なります。
明るさ調整機能があれば、自分の好みに合わせて、最も集中できる明るさを選ぶことができます。
その他、ライトテーブルを選ぶ際には、自身の環境や仕事内容を考慮して選びましょう。
- ライトテーブルのサイズ(賞状を書くならA3サイズは必須)
- 価格
- 重さ(外へ持ち出すこともあるならより軽いものがよい)
ライトテーブルは筆耕士の頼れる相棒!
ライトテーブルは、筆耕士にとって必須のアイテムです。
その理由には以下の内容が挙げられます。
- 作業効率が大幅に向上
- 作品の完成度が格段にアップ
- 筆力向上を目標とした練習ツールとして活用
ライトテーブルは、筆耕作業を多岐にわたってサポートしてくれます。
あなたの筆耕技術を最大限に引き出し、より高品質な作品の制作が可能になるでしょう。
ライトテーブルはまさに頼れる相棒だね!