- 退職届は手書き文字とデジタル文字どちらで作成するのがよいか知りたい
- 退職届を手書きで書く方法を知りたい
- 手書き退職届が与える印象や効果を知りたい
筆耕士として活動している私が、本業の会社を転職により退職することに。
その際に自分の特技を活かして、毛筆で退職届を手書きしました。
その結果、上司から驚きと感動の声を頂き、特別な印象を残すことに成功しました。
この記事では、私の体験談を交えながら、手書き退職届の良さや具体的な書き方のコツを解説します。
手書きの退職届がもたらす効果や注意点も併せてご紹介しています。
「感謝の気持ちをしっかり伝えたい」「特別な印象を与えたい」と考えている方はぜひ最後までご覧ください。
良い印象を残して退職できることは、次へのモチベーションにも繋がるのですごくいいよ!
私が退職届を手書きにした理由と体験談
会社を退職するとき、退職届(または退職願)は形式上提出を要求されます。
しかし、最近ではパソコンで作成したものを印刷して提出する人が多いですし、会社側も細かく形式などを指定してこない場合も。
もし、あなたが退職届を用意することになった場合、デジタル文字と手書き文字、どちらで退職届を作成しますか?
ここでは、副業で筆耕士をしている私が、本業の会社(IT企業)を退職する際に手書きの退職届を提出したときの体験談をご紹介します。
退職届を手書きにした理由
私が退職届を手書きにした理由は、筆耕士としてのスキルを生かし、自分らしい退職の形を作りたかったからです。
退職は一つの人生の区切りであり、形式上では現職最後の自分の意思を表明する場面です。
退職直前で良い印象が残せると、その印象は退職しても現職メンバーの「私の印象」として残ります。
「これは、筆耕士として活動する私にとっては最高の表現の場ではないか!!」
「毛筆で字を書く」という自分の特技を最大限に活かし、心を込めた手書きの退職届を作ることを選びました。
手書きの文字には、その人の思いや人柄が滲み出ると感じています。
そのため、自分の気持ちがストレートに伝わる方法として毛筆手書きで退職届を書くことを選びました。
手書き退職届を提出したときの上司の反応
私の場合、退職を願い出た際に上司と4,50分も会話をしています。
退職理由や今後の私が目指す方向性など、1対1でかなり詳細に話ているので、退職届の提出自体は一瞬でした。
ちなみにこのとき上司は、
- 私が長年書道をやっていることは知っている
- 私がボールペンで書いた文字は見たことがある
- 私の毛筆文字は見たことがない
- 私が将来筆のお仕事をメインでやっていきたいことも知っている
という状態でした。
私が退職届を手渡したとき、上司は「退職届」の手書き筆文字をじっくりと見て、その後「さ、さすが!!」と声を漏らしていました。
さらに、「こんなに丁寧な退職届を見たのは初めてだ」と褒められ、それを聞いていた周りにいた同僚も興味を持っていたようでした。
「してやったり!!」だったね。
手書き退職届がもたらした効果
この出来事自体はほんの一瞬です。
ですが、上司の反応から、
「本当にこの人は字を書くことが好きで、ずっと字を書いてきた人なんだな」
「将来字を書くことを仕事にしたいというのも納得」
という印象は与えられたと確信しています。
また、「この人は最後まで誠実だ」という印象を持ってもらえたようで、退職後も良好な関係を保てる土台が築けたと思っています。
手書きの退職届は、単なる書類以上の価値があるよ。
退職届を手書きにするメリット
退職届を手書きにすることのメリットについて、改めて確認しておきましょう。
- 気持ちが伝わりやすい
- 特別感を演出できる
- 人柄が伝わる
気持ちが伝わりやすい
退職届は単なる業務手続きではなく、会社や上司への感謝を伝えるメッセージとしての役割も。
手書きの文字には、機械的な印刷物では表現できない温かみや誠実さを含みます。
感謝の気持ちをより深く伝えることができます。
特別感を演出できる
日常的に目にする文書の多くがデジタル化されている現代では、手書きの書類そのものが希少です。
特に毛筆で書かれた退職届は目を引き、「特別な存在感」を演出できます。
これにより、受け取り手にとって印象に残る書類となるしょう。
人柄が伝わる
手書きの文字は、その人の人柄や性格を反映すると言われます。
もちろん、きれいな字で書けるに越したことはありませんが、そうでなくても、丁寧に書かれた退職届は「この人は真面目で誠実だ」という印象を与える可能性が高いです。
退職後の印象も良い方向に影響するでしょう。
手書き退職届の具体的な書き方のコツ
退職届の書き方を解説します。
筆耕士ならではの目線での書き方のコツも紹介するね。
基本構成
- 表題
-
「退職届」を記載します。
- 導入・本文
-
導入には「私議」などを記載します。
本文には退職理由と退職日を簡潔に記載します。
- 例
-
私議
このたび一身上の都合により、2025年1月31日をもって退職いたします。
- 日付
-
退職届を提出する日付を記載します。
- 退職者
-
退職届提出時点の所属を正式な部署名で記載します。
退職者の名前をフルネームで記載し、末尾に捺印します。
- 宛名
-
組織の最高執行責任者(代表取締役社長など)を記載します。
- 例
-
株式会社 佐藤工業
代表取締役社長 山田 太郎 殿
※縦書きの場合、数字は漢数字で書きます。
道具の選び方
筆・ペン
「手書きとは言っても、何で書くのがいいの?」と思われる人もいるでしょう。
以下のようなものが候補として挙げられます。
- 筆と墨
- 筆ペン
- 万年筆
- ボールペン
おすすめは「自分が一番書きやすいもので書く」です。
普段、筆をめったに持たない人が筆や筆ペンを使おうとしても、満足のいくデキにならない可能性が高いです。
無理をせず、ボールペンなど使い慣れているもので書きましょう。
逆に、筆や筆ペンを持ちなれている人であれば、ぜひ筆や筆ペンを使って気持ちを表現してください。
一番書きやすいもので書くのが、一番自分の気持ちを乗せやすいよ。
用紙
退職届を書く用紙については、基本的には白・無地のものを使うのが一般的です。
しかし、罫線の入った便箋を使っても問題はないため、ご自身の状況に合わせて選ぶとよいでしょう。
無地の用紙に書く場合、文字の開始・終了位置や行間などのレイアウトをしっかりと考える必要があるので、罫線ありの便箋で書くよりも少し手間がかかります。
ですから、
「自分でレイアウトする自信がない」
「時間をかけたくない」
という場合は、罫線ありの便箋を選択しましょう。
ただ、筆(筆と墨、筆ペン)で書く場合には、やはり無地の紙がおすすめです。
自分である程度文字サイズを決められることもそうですし、時間をかけて一から書類を作成したということが渡す相手にも伝わり、より印象はよくなります。
手書き退職届を書く際のポイント
手書きの退職届について、筆耕士ならではの目線で書き方のポイントをご紹介します。
筆耕士的に最もお伝えしたいことは「下書きをする」ということ。
下書きをすることで以下の内容を確認します。
- 誤字脱字を確認
- 文字の開始・終了位置、行間の確認
- 文字サイズの確認
上の画像のように、筆耕士がやるような細かい下書きはみなさんはする必要ありませんが、実際に無地の用紙に書く際には、ある程度レイアウトを決めて書くと安心です。
最低限のポイントだけ押さえておけばOK!
誤字脱字の確認
誤字脱字の確認は、ここで注意をしなくても文章を書いた後、必ずみなさんされることと思います。
ですが、提出用紙に書いた後に確認して誤字脱字があった場合には、一から書き直しになってしまいます。
そんな時間と紙の無駄を避けるためにも、事前に本番用紙と同じサイズの紙(不要紙でOK)に退職届の全文をさらっと書き、誤字脱字がないか確認することをおすすめします。
文字の開始・終了位置、行間の確認
無地の用紙は自由に書けるのが良いところではありますが、何も決めずに書き始めると、きれいな見た目の退職届を書きあげることは難しいです。
特に重要なのは文字の開始位置。
表題も本文も日付も宛先もすべての開始位置がそろっていても機械的な感じがしますし、複数行ある主文の行ごとの開始位置がすべてばらばらでも不格好です。
また、行間が詰まりすぎていても読みにくい退職届になります。
適度な余白を取り、バランスのよい位置に文字が書けるように簡単な印を付けておくだけでも良い仕上がりになるでしょう。
文字サイズの確認
文字サイズも項目によって変化を付けられるとより見た目の良い退職届に仕上がります。
例えば、簡単なポイントを3つだけ挙げます。
- 表題「退職届」を一番大きく書く
- 宛名の肩書は氏名よりも小さく(幅を狭く)書く
- 社名や部署名は氏名よりも気持ち小さく書く
上記を実践するだけでも、リズム感のある見た目の退職届を作成することができます。
手書き退職届で気持ちよく退職しよう!
退職届を手書きで書くことは、気持ちを伝える方法としてとても効果的です。
筆耕士として活動している私自身の体験を通じて、手書きの退職届がもたらす素晴らしい効果を実感しました。
本記事でご紹介した書き方のコツを参考に、心を込めた退職届を作成してみてください。
手書きの力で、良好な人間関係を保ち、気持ちよく次への一歩を踏み出しましょう。
「手書きしたいけれど自信がない」
「筆耕士に退職届の作成を依頼したい」
という場合は、退職届作成の代筆サービスをご利用ください。
※【準備中】近日中にサービス開始予定。
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