- 子供が書道・習字を習う、または既に習っている
- 書道・習字を習うメリットとデメリットが知りたい
- 書道・習字を習うとどんなことに役立つか知りたい
子供の習い事として昔から定番の書道。
私が小学生の時にはクラスの半数近くの子は書道を習っていた記憶があります。
そして現在でも実際に書道を習っている、あるいは親が子供に習わせたい習い事として人気があるようです。
せっかく習うのだから、どこかで役立ってほしい!と思いますよね。
今回は、幼少期から書道を習ってきた私の経験から、書道・習字を習うことのメリットとデメリットについてお話します。
書道を習うことのメリット・デメリット
デメリット
- 墨で汚しやすい
- すぐに成果はでない
墨で汚しやすい
特に子供の頃に経験されている方は多いと思います。
洋服に墨をこぼしてしまったり、お部屋の床や家具に墨を付けてしまったり。
また、指の爪の間に墨が入り込んでしまうと、普通に手洗いしただけではなかなか落ちません。
素材にもよりますが、墨で汚してしまった箇所の後始末をすることはとても厄介ですね。
すぐに成果は出ない
想像はつくかと思いますが、字を習い始めてすぐにきれいな字を書けるようになるということはなかなかありません。
ある程度の時間と努力は必要です。
また、「きれいな字」と言っても、人によっても基準はかなり異なります。
他人から見れば十分きれいな字でもその本人にとっては納得いかない字であることは、書道歴が長い人ほどよくあることです。
ゴールが見えづらいところが、書道の大変なところであるように私は感じています。
メリット
私が感じているメリットは以下の通りです。
- きれいな字が書けるようになる
- 字の正しい書き順が身につきやすい
- 集中力が身につく
きれいな字が書けるようになる
書道を習う大半の方の最大目的がコレだと思います。
もちろん人によって差は出ますが、継続的に習い練習することで習う前の自分よりは確実にきれいな字を書けるようになります。
- きれいな字をマネする(模写)
- きれいな字を写す(書写)
これを繰り返すことが、きれいな字を書けるようになる一番の近道です。
字の正しい書き順が身につきやすい
字には流れがあります。
一つの文字を書くときに最もスムーズな流れで書ける書き順が「正しい書き順」であるパターンが大半です。
書道では、字の流れを意識して書きます。
それが自然と書き順も身につくことに繋がるのです。
集中力が身につく
筆で字を書いているとき、大半の人は1枚あるいは区切りのいいところまでは「書くこと」に集中すると思います。
それは筆で字を書くときには頭で考えることが多いからです。
例えば、私の場合は以下のようなことを考えながら書いています。
- 字のバランス(書き始めの位置、大きさ、前後左右の字との間隔 など)
- 筆につける墨の量
- 紙を汚さないこと
書道教室等では一度の練習で何十枚も半紙に字を書く練習をします。
「集中する時間」を繰り返すことで集中力が身についているのだと考えています。
書道をやっていてよかったこと
漢字テストで書き順はほとんど間違えなかった
メリットでも挙げたように、書道をやっていると字の正しい書き順が身につきやすいです。
そのため、子供の頃学校の漢字テストでは、書き順は勉強しなくてもほとんど間違えなかった記憶があります。
書き順の問題自体はテスト全体から見れば割合は小さいかもしれません。
でも、正しい書き順で書けるということはきれいな字を書けることにも繋がるんですよ。
きれいな字は人に好印象を与える
日常生活上の何気ない出来事で
私は日常生活においても、何気なく書いた字に対してコメント頂くことがあります。
例えば、以下のような場合です。
- 病院で予防接種の予診票を提出したとき
- クレジット払い時にレシートに署名したとき
- 保育園の連絡帳にコメントを記入したとき
- 会社で機器の貸し出し表を記載したとき
いずれも、字を書くと言っても「きれいな字で書こう!」なんて思わずさらっと書いてしまうような場面です。
もちろん、私もほぼ無意識に書いています。
それでも「字、とてもきれいですね!」等といったん立ち止まっていただけるのです。
立ち止まっていただけるということは、相手の印象にも残りやすいです。
特にそれが保育園や会社など何度も行く場所であれば相手との関係を継続していく上でプラスに働きます。
実際のところどうかは別として、「字がきれい=落ち着いている、性格が良さそう」という印象を持つ方は多くいます。
私自身、実際は落ち着いた性格とは真逆(笑)だと思っているのですが、私の字が私の印象をよく見せてくれています。
そのため、そのことがきっかけで相手から話しかけられることが増えたという経験を何度もしています。
私自身、人見知りな性格なので相手から話しかけてもらえることがとても嬉しくて、書道をやっていてよかったなと感じています。
就活でも直筆は大活躍!
就職活動でも少なからず字の効果はあったと思っています。
今の就職活動はわかりませんが、私が学生時代に就活をしていた頃は大半の企業で手書きの履歴書の提出を求められました。
履歴書の記載欄等はまさに「字」で自分をアピールする絶好の場でした。
複数の企業の面接で、面接官の第一声が「字がきれいですね!」でした。
後に私自身も自社で採用試験の面接官を担当したことがあるので、面接官の心情も多少は理解しているつもりです。
面接官は限られた面接時間内に受験者の履歴書を頼りに話をします。
もしその履歴書の字が汚かったらどうでしょう。
正直、私なら読む気は失せます。
読む気が失せるということは、人によっては積極的な質問は面接官からはされず、必要最低限のやり取りで終わってしまうかもしれません。
きれいな字の場合、パッと見ただけでスムーズに字が読めるだけでなく、その人がどういう人間なのか興味を持ってもらえるようです。
そのおかげで、面接官からの積極的な質問にたくさん答えられ存分に自分をアピールすることができました。
結果、採用面接開始から立て続けに4社から内定をいただけました。
結婚式関連の筆耕を自分で行えた
人生の中でも大きなイベントと言ったら結婚式ではないでしょうか。
ここでもやり方次第で自分の「字」が役立ちます。
私は自分の結婚式で次の3つのものを自分で書きました。
- ゲストへの招待状宛名書き(約80名分)
- ウェルカムボード
- 感謝状(両親へのプレゼント)
この当時実用書道に関してはまだ歴が浅く、上手く書けたとはとても言えませんでした。
でも、実用書道をやってきた成果を試すよいチャンスであったことには間違いありません。
- 招待客に「新婦はこんな人(字を書く人)」という紹介ができた
- 結婚式のコスト削減に少し繋がった
結婚式筆耕を自分でやることで、こういったメリットもありました。
特にコスト削減の役に立てたということはとても嬉しかったですね。
一つ一つは小さいかもしれませんが、塵も積もれば…ですからね。
おうち時間を充実させられる
コロナ禍であまり外へ遊びに行けなかったときに、おうちの中で楽しめる書道という趣味があってよかったです!
いっぱい時間がある分、たくさん字を書くことができました。
長いおうち時間も退屈することなく有意義な時間を過ごせたので、ストレスもそれほど溜めることはなかったですね。
仕事にできる可能性もある
『字を書くこと」は仕事にも繋がります。
私が始めた「筆耕」というお仕事は、字を書くことで社会貢献できます。
自分が書いた字で喜んでくれる人がいるってすごくうれしいことで、これまでの努力が一気に報われます!
また、筆耕は在宅でできるお仕事としても主婦にとても人気があります。
でも、やはりここでもある程度字を書いてきた(習ってきた)人はとても有利です!
まとめ
書道・習字を習うことによって得られるものはその人によって違うかもしれません。
でも、書道・習字を通して得た経験や技術は間違いなく人生のどこかで役立ちます。
目に見える結果を出せるまでにはある程度の時間はかかります。
それでも、子供から大人まで幅広く楽しむことができ、しかも日常生活で役立つ書道・習字はとてもおすすめの習い事です!
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