- いつか字を書く仕事がしたいな…
- 筆耕士になるには何をすればいいの?
- 情報があまりないから、まずは簡単な手順が知りたい!
字を書く仕事(=筆耕)をやろうとした場合、いきなり始めることは難しいのが現状です。
筆耕をやるには実用書道の知識と経験が必要だからです。
もし、実用書道の知識と経験なしに筆耕の仕事を始めてしまった場合、いざ仕事を受けてみると想像とは違う世界でショックを受ける可能性が高いです。
書道(=芸術書道)経験があれば実用書道もできる、なんて考えは甘いんだよね。
そこで「筆耕士になりたい!」「いつか字を書く仕事がしたい!」と考えているあなたがこれからやるべき最低限のこと5つを厳選しました。
この記事を参考に、筆耕士として活躍するための準備を進めていきましょう。
「筆耕士になりたい!」と思ったらやること5つ
ステップ1|筆耕士に必要な「実用書道」について知る
そもそも、筆耕士になるのに資格はいるの?
資格はいりません!
資格はいらないと知って、「それなら自分にも筆耕の仕事ができそうだ!」と思う人もいるでしょう。
でも、実際には筆耕はそんな単純なものではありません。
筆耕をするなら実用書道の知識と経験が必要です。
実用書道は日常生活に役立つ字を書くことを目的とする書道です。
芸術書道とは求められるものが違います。
- 字がきれいなだけでは通用しない
- 使う筆は小筆がメイン
- 個性は不要
書道経験のある人ほど、困惑するかもね。
筆耕を仕事にするなら実用書道の中でも賞状技法を学ぶことをおすすめします。
賞状技法は賞状を作成できる技術です。
賞状書きは筆耕の花形の仕事。
筆耕の仕事の幅を広げたいならば確実に賞状技法の習得は必要です。
実用書道については以下の記事で詳しく解説しています。
ステップ2|賞状技法が学べる通信講座を徹底比較する
実用書道について、ざっくりとでもわかりましたか?
次は通信講座を徹底比較し、どの講座で実用書道について学んでいくか決めましょう。
- 実用書道は独学ではダメなの?
- 通信講座を選ぶ必要があるの?
結論から言うと、独学はおすすめできません。
ネットや書店で販売されている情報だけでは不十分だからです。
実際に筆耕の仕事をやってみるとよく分かるのですが、お客様からの依頼は、基本の型から外れた内容が大半。
依頼に臨機応変に対応するには、専門の講座を受講して多くのパターンを学ぶことが必要だと考えています。
私は、講座受講で多くの筆耕の知識を身につけたおかげで、お客様の依頼内容で困惑するようなことはほとんどないよ。
そして、通信講座か通学講座かの選択肢があるならば、筆者は「通学講座」をおすすめします。
それでも通信講座を取り上げた理由は以下の通りです。
- 賞状技法を学べる通学講座は全国的に見てもかなり少ない
- 教室への通学に時間がかかる場合が多い
この記事を見てくださっている方の大多数は上記の理由により、通信講座での受講がおすすめです。
賞状技法を学べる通信講座は調べてみると複数存在しますが、自分にはどの講座が合っているのか判断に迷う人は多いです。
そこで、実用書道歴13年以上の筆者おすすめの賞状技法が学べる通信講座3つをご紹介します。
「賞状技法」が学べる!おすすめの通信講座3選
上記3社比較については、以下の記事で解説しています。
筆者自身が賞状技法を13年以上学んでおり、実際に賞状技法士の最高級である1級まで取得しています。
また、実際に通信講座の添削に関わる講師とのつながりもあるため、通信講座の現状を小耳にはさむことも。
私自身の実用書道の経験と繋がりある関係者の話をもとに記事を書いてるよ!
ぜひ安心して講座選びの参考にしてくださいね!
ご紹介している3つの通信講座であれば、どの講座を選んでも基本的な賞状を書く技術は身につけられます。
そのため、ご自身の事情に合わせて選んでください。
ステップ3|賞状技法士養成講座実践編3級対応を受講する
受講する講座は決まりましたか?
いずれの講座も受講期間は短くはありません。
講座を決めたら早めに申し込んで受講を開始しましょう。
迷っているならば、賞状技法士養成講座(ヒューマンアカデミー(たのまな))を選びましょう。
賞状技法士養成講座なら間違いなし!
賞状技法士養成講座の特徴
- DVD学習ができるコースがある
- 筆耕に必要な技術を網羅的に学べる
- 資格取得ができる(※別途料金がかかる)
賞状技法士養成講座は「資格取得ができる」という大きな特徴があります。
賞状技法士には、
- 3級
- 2級
- 準1級
- 1級
の4つの階級が設定されており、それぞれの級合格を目指す講座が用意されています。
賞状技法を初めて学ぶ人は、まずは3級合格を目指す賞状技法士養成講座実践編3級対応を受講しましょう。
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※無料の資料請求もこちらから!
賞状技法士養成講座の話は以下の記事でも触れていますので、ぜひ一読ください。
賞状技法士養成講座は3級対応の受講が終わっても継続しなきゃいけないの?
結論から言うと、3級対応受講のみで終わっても問題ありません。
3級対応のみでも基本的な賞状の書き方や、宛名や祝儀袋など筆耕の仕事としては王道のものは網羅できます。
ただ、筆耕の仕事でお金を稼ぎたいと考えているならば、さらに上の階級を目指す(2級対応以上の講座受講)ことをおすすめします。
なぜ、上位級も目指した方がよいのかについては後ほど「上位級を目指す」でお話します。
ステップ4|かおりんごがおすすめする練習法を実践する
賞状技法士養成講座実践編3級対応に申し込んだら、いよいよ賞状技法の勉強がスタートです。
あとはカリキュラムに沿って勉強していくだけ。
でも、
- このまま続けていて、字が上達するのかな?
- 賞状のレイアウト作成のコツってないのかな?
こんなことを感じる講座受講者は多いです。
私もそうだったよ。
字の上達、これに関してはおそらく想像はつくと思いますが、字をたくさん書いたもん勝ちなんです。
でも、間違えたやり方で字を書き続けていても上達の速度は上がりません。
そこで、私が実用書道を学び始めて講師の先生から教わったこと、そして、わが子に実践して効果があった練習法を以下の記事にまとめています。
おすすめの字の練習方5選
- 姿勢を正す
- 書写をする
- 模写をする
- 字を大きく書く
- 筆順を守る
上記でご紹介している内容は、毛筆・硬筆関係なく、字の上達を目指す人にはぜひ実践してほしい練習法です。
その方法って、当たり前じゃない?
そんなこと知っているよ!
と思う人もいるでしょう。
ただ、実践していても上達を感じられないなら、それは練習量が足りていない場合がほとんど。
最初にお話した通り、字の上達には練習量が必須です。
紹介した練習法を取り入れて、だまされたと思って字を書きまくって!!
それから、多くの人が苦戦するのが賞状レイアウト作成。
賞状レイアウトは、まっさらな用紙に定規と計算機をフル活用してレイアウトを仕上げます。
初心者には本当に大変な作業なんです。
賞状作成って、 筆で字を書く時間 << レイアウト時間 なんだよね。
そして、「筆耕士に必要な「実用書道」について知る」でも触れた通り、賞状作成で1番大切なことはバランスの良いレイアウトを作ること。
いくら字がきれいでもレイアウトができなければ、お客様に求められる仕事はできません。
自分で言うのもおこがましいかもしれませんが、筆耕作業の中で私が最も得意とすることは賞状レイアウト作成。
レイアウトの正確さと速さについては、多くの受講生を見てこられた複数の講師の先生からもお褒めの言葉をいただいています。
そんな私が、これまでに実行してきた賞状レイアウトの練習方法が以下の通りです。
賞状レイアウト練習法
- テキストやお手本を見ながら基本的なレイアウトパターンを暗記するくらい繰り返し練習する
- テキストやお手本を見ながらさまざまなレイアウトパターンを練習する
- テキストやお手本を見ずに自分でレイアウトを一から考える(※)
ここで重要なのは、ある程度のレイアウトパターンの作成を実践した後、自分で一からレイアウトを作成する訓練をすることです。
※「テキストやお手本を見ずに」というのは、書こうとしているお題の完成したレイアウトを見ないという意味です。
当たり前のようで、これが結構敬遠されるんだよね。
通学で講座受講していると、3級を目指す受講生はもちろん、年内に1級受験するような受講生ですら苦戦しているのをよく目にします。
テキストやお手本に書いてあるレイアウトを写すだけでは、レイアウト作成の技術は身につきません。
賞状技法士養成講座実践編3級対応は、基本的にはテキストやお手本を見て賞状を作成する課題が出題されます。
そのため、課題をクリアする分にはそれで問題ありません。
もし、あなたが3級対応のみで講座受講を終了し、その後筆耕の仕事をしようと考えているならば、確実に自分で一からレイアウトを作れるようにしておく必要があります。
大変だけど、繰り返し練習すれば必ず慣れてくるから大丈夫!
私がよくやるレイアウトの確認法は、作成したレイアウトを写真に撮ってレイアウトのバランスをチェックすること。
客観視できるのでおすすめです!
ステップ5|賞状技法士3級認定審査を受ける
賞状技法士養成講座実践編3級対応の全課題に合格すると修了証が授与されます。
講座が修了したら、賞状技法士3級の認定審査を受けましょう!
「修了証授与 ≠ 賞状技法士3級取得」だから要注意!
賞状技法士3級認定審査
- 審査対象は、賞状技法士養成講座実践編3級対応の全課題合格者で資格取得希望の人
- 料金は有料
- 万が一不合格の場合には再提出が必要
安心してください。
賞状技法士3級の認定審査は難しいものではありません。
講座受講中にしっかりと課題に取り組み、「かおりんごがおすすめする練習法を実践する」でご紹介した練習法を実践できていれば、確実に合格します。
提出課題は、確実に「自分の字」を提出しましょう。
これは受講中の添削提出の際も同じですが、お手本の文字を書写した作品を提出する人がたまにいるそうです。
実際に、通信講座の受講生の添削を行っている講師の先生が、この件でぼやいているのを直接聞いたことが。笑
本人はバレないと思っているのかもしれません。
でも、添削する講師の先生が見ればすぐに見破られるので、不正行為は絶対にやめましょうね。
上位級を目指す
賞状技法士3級に合格すれば、これでめでたく「賞状技法士」と名乗れます!
賞状技法士っていう肩書があると、すごくうれしいよね♪
「賞状技法士養成講座実践編3級対応を受講する」でもお話した通り、賞状技法士3級を取得した後は講座受講をしないという選択肢もありです。
でも、あなたが筆耕の仕事を頑張ってみたいと考えているならば、次は賞状技法士養成講座応用編2級対応を受講しましょう。
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何で上位級を目指した方がいいの?
私が考える上位級を目指した方がよい理由は以下の通りです。
- 筆耕に関わる技術が上位級へ進めば網羅的に学べる
- 上位級を所持していると自信につながる
- 筆耕サービスのお客様は経験や実績を見て購入を決める
特に重要なポイントは「筆耕サービスのお客様は経験や実績を見て購入を決める」という点です。
もし、あなたが筆耕サービスを依頼しょうとした場合、まずはどんな行動をとるか想像してみてください。
依頼する筆耕会社や筆耕士の経験と実績をチェックして、経験豊富で受賞歴や難関資格を取得しているところに依頼したいと思うはずです。
お金を払ってサービス利用するから、できる限りきれいに、かつ素早い対応をお客様が求めるのは当然のこと。
そうなると、経験も実績もあまりない筆耕士はまず選ばれません。
本気で筆耕の仕事がしたい人は、まずは迷わず賞状技法士養成講座応用編2級対応を受講しましょう!
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ちなみに、ヒューマンアカデミー通信講座で用意されている賞状技法士養成講座は2級対応まで。
さらに上位級を取得したい場合は、日本賞状技法士協会(アテネ教育出版)のホームページをチェックしましょう。
1級対応を受講したい方だけは、日本賞状技法士協会(アテネ教育出版)からの申し込みが必要です。
日本賞状技法士協会で開講する賞状技法士養成講座には、通信講座と通学講座があります。
私は日本賞状技法士協会の通学講座受講生です!
教室は、
- 銀座校
- 横浜校
- 大阪校
の3ヶ所のみなので、通学講座に興味があっても通信講座にせざるを得ない方も多いはず。
通学できるならば、通学が絶対おすすめです。
でも、通信講座のみの受講で最難関の1級を取得されている方も普通にいらっしゃいますよ!
また、途中から通学講座に切りかえる方も。
希望を持って、上位級にチャレンジしてみてね!
最後になりますが、私自身が賞状技法士1級を取得したときのことを記録した記事をご紹介します。
賞状技法士1級を目指す方はぜひご覧ください!
まとめ|筆耕士になるための5つのステップ
筆耕士になりたい、いつか筆耕の仕事をしてみたい、という方にやってほしいことをご紹介しました。
やってほしいことの必要最低限のステップは以下の5つです。
「筆耕士になりたい!」と思ったらやること5つ
上記5つのステップで賞状や宛名書きなど、筆耕の王道となる作業の基本的なことは学べるので、この段階で講座受講を終了しても問題ありません。
ただし、幅広く筆耕の案件に携わってみたいと考えている方は、上位級を目指しましょう。
まずは、最低限の5ステップを確実に進めよう!
その後のステップは3級取得してからでも遅くないよ!
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