- 子どもの字が汚い
- 字が汚いせいでテストで減点されてしまった
- 子どもが過去に書いた字が汚くて、何が書いてあるのかわからない
子どもの字が汚いため、少しでもきれいな字が書けるように直したいと考えるパパ・ママは多いです。
まさに、私も同じです。
私は幼児の頃から大人になった現在も現役で書道をやっていることもあり、人一倍その意識が強いです。
字がきれいであることは日々の生活を豊かにしてくれる!ということを私自身が身をもって経験しているからなんだよね。
そこでこの記事では、筆耕士でもあり2児のママでもある私が、字が汚かった息子(※当記事執筆時小学校1年生)に対して実践している「汚い字を直すためのアプローチ」をご紹介します。
私が意識してアプローチを始めてから11ヶ月ほど経過した当記事執筆時、息子の字には徐々にその成果が出始めています。
この記事を読めば、あなたのお子様の「汚い字を直すためのアプローチ方法」の参考になるかもしれません。
私の息子へのアプローチは現在も進行中。
この記事では息子の成果などもまじえて紹介していくね!
字が汚いことのデメリット
子供・大人関係なしに、字が汚いことのデメリットには以下のものが挙げられます。
- 第一印象がよくない
- 誤字だと思われてしまう場合がある
- 字を読み取れない場合がある
第一印象がよくない
字が汚いだけで第一印象を悪く思われるのは納得いかないですよね。
実際、字がきれいでなくても人間性がとても豊かですばらしい人はたくさんいらっしゃいます。
でも、世間的には、
- 落ち着きがない
- 集中力がない
- 勉強や仕事が苦手そう
こんな印象をもっている人がとても多いのも事実なんです。
字が汚いことでそんな損はしたくないよね…
誤字だと思われてしまう場合がある
こんな経験ありませんか?
自分は正しい字を書いているつもりなのに、間違えていると指摘されたこと。
私の息子もこれまでに2回ほどありました。
小学校の国語のテスト、1問だけ赤ペンで✕が付けられた上から青丸がされていました。
息子に何を間違えたのか尋ねると、
「先生が僕の字を間違えていると思ったみたいで✕になったよ」
「でも、僕が説明したら○にしてくれたよ」と。
これが例えば中学受験などのように言い訳のきかない場だとしたら…と思うとゾッとするね。
字を読み取れない場合がある
字が汚いと、せっかく書いた内容も読み取れない場合があります。
大人でもよくあるケースとしては、耳で聞いた内容をせっかくがんばってメモ書きしたのに、時間が経ってからそのメモを見てみると、何が書いてあるのか読めないといったパターンです。
本題とは違うところで労力を使わなければいけなくなると、本末転倒だよね。
汚い字を直すなら子どものうちがおすすめ
字は練習すれば大人でも子どもでもきれいに書けるようにはなります。
ただ、効率を考えれば子どものうちに、しかもある程度早い段階で対応することが近道です。
字を書けるようになって日が浅い子どもは、まだ「自分の型」(癖)が確立していないので、少し教えるとそれほど時間もかからずに字形を整えることができます。
私の息子の例で言うと、汚い字を直すアプローチを始めたのは、ひらがなを書けるようになった保育園卒園直前頃。
この手紙を書いたのは保育園卒園頃ですが、きれいとは到底言えない字でした。
それが、無理することもなく、日々の生活の中で少しずつ気になった点を修正していただけで…
すごいよね!
1年も経たない間でこの成長は子どもだからこそ。
一方、私自身の場合、子供の頃から長年字を書いているので、自分の字の癖がしっかりと身体に染みついてしまっています。
私は賞状技法士養成講座を受講し始めて、「前田書風」という書風を身に付けるべく日々練習をしていますが…
受講開始から13年ほど経つ現在でもなお、前田書風をまだまだ身につけられていないなと感じています。
大人になってから字を変えようとすると、かなり労力がいるよ。
筆耕士ママがわが子に実践しているアプローチ
それでは、実際に私がわが子の汚い字を直すために実践していることをご紹介します。
- 字が汚い、または、字がきれいだとどうなるのかを教える
- 書写や模写をたくさんできる環境を整えておく
- 学校の宿題で字を添削する
- 子どもが字を上手に書いたら全力で褒める
- 気軽に筆を持てる環境を整えておく
字が汚い、または、字がきれいだとどうなるのかを教える
これは、字に限ったことではありませんが、子どもに何かをやってほしいとき、
- やらないとどうなるのか
- やるとどうなるのか
ということを説明するようにしています。
何の説明もなく、ただ字をきれいに書こうねと言って字を書かせたところで、子どもにとってはやらされている感が半端ないようなんです。
以下はわが家の一例です。
字が汚いと… | 字がきれいだと… |
---|---|
先生が見間違えてテストで100点取れなくなるかもしれない テストで100点取れなかったら(将来)行きたい学校に行けないかもしれない 行きたい学校に行けなかったら(将来)やりたいお仕事ができないかもしれない | テストで100点取れるかもしれない たくさんテストで100点取れたら(将来)行きたい学校に行けるかもしれない 行きたい学校に行けたら(将来)やりたいお仕事ができるかもしれない |
上記はだいぶ大げさな例えではありますが、わが家ではザックリとこんな感じで子どもに伝えています。笑
最初のうちはよく分かっていないようでした。
でも、最近では、きれいな字が書けるとこんなに良いことがあるんだ!ということを理解しつつあるようで、自主的に行動してくれることが増えました。
基本的に私は「字の練習をしなさい」と強要することはしないよ。
言わなくてもやってくれるようになると、親としてはとっても楽♪
書写や模写をたくさんできる環境を整えておく
きれいな字が書けるようになる最短の方法。
それはズバリこれです。
- きれいな字をたくさん写して書くこと
- きれいな字をたくさん真似して書くこと
これをどれだけ実践できるかにかかっています。
書写や模写をたくさんやれば字がきれいになることは、私も常日頃から子どもに伝えているよ。
「きれいな字」は、その人にとってきれいだと思う字(こんな感じで書きたい、こんな感じで書けるようになってほしい)を参考にすればよいです。
字を上からなぞれるドリルがあれば、それを繰り返しなぞるのが手っ取り早いです。
でも、もちろんそれがなくても大丈夫です!
私の息子がよくやっているのは、学校の宿題プリントや教科書などの上に真っ白の紙を置いて、透けて見える字をなぞるという方法です。
わが家では、子どもが自由に使える紙(A4のコピー用紙)を大量に常備しています。
気が向いたらいつでも字を書けるよう準備しておくことは私個人的にはとても大事なことだと感じています。
学校の宿題で字を添削する
小学校の宿題で出される国語(書写など)のプリント類は、私個人的には字を教える上でとても都合のよいものだと思っています。
息子の小学校では、宿題は親が添削することになっています。
そのため、息子も私が添削して字を直すことに対して、特に違和感なく素直に受け入れてくれるのです。
「字がきれいではない自分が添削なんてできないよ…」というパパママもいるかもしれませんが、そこはそれほど心配いりません。
教科書やプリントなどのお手本となる文字があれば、その文字の特徴をチェックして伝えてあげられればOKです。
例えば上画像の「ね」の場合、見た目の特徴を挙げるとこんな感じでしょうか…
- 2画目の真ん中の空間を広めにとる
- 2画目の結びは1画目より下がらない
文字の見た目を言語化するのは正直結構難しいよね。
なので、実際には文字に線を引いたり印をつけたりして視覚的に特徴を伝えているよ。
私は、子どもが書いた字をチェックして赤字でガッツリ直してしまうのですが、これに対して息子は私の赤字を見ながら欄外や別紙に追加で練習したりしています。
丸が少ない(赤字修正だらけ)ことが悔しくて練習するそうです。笑
子どもが字を上手に書いたら全力で褒める
子どもはパパママに褒められることは間違いなく嬉しいはず。
わが家でも子どもが字を上手に書けたときには全力で褒めています。
私が子どもを褒めるときによくやるのが、夫と比較すること。
息子はパパが大好きで尊敬しています。
そんなパパよりも「字が上手」と言われると、かなり嬉しいようです。
実際、わが家の場合は夫よりも子どもの方が上手に書けていることがよくあるので、「パパより上手」はお世辞でもないんですよね。笑
比較対象があると、どこが良くてどこが悪いかを説明しやすいよ。
子どもにとってもその方がわかりやすくてイイみたい!
気軽に筆を持てる環境を整えておく
息子は学童保育の有料プログラムで習字を週1で習っています。
ただ、自宅で習字の練習は子ども自身もやろうとはしませんし、そもそも親の方が躊躇してしまうパターンも多いものです。
準備や後片付けが面倒ですし、墨で汚されるのもイヤですからね…
そこでわが家では、墨を使わない「水のお習字セット」を使っています。
水のお習字セット、これは家での習字練習にホント便利!
- 汚れない
- 準備・片付けが簡単
- 紙は繰り返し使えて経済的
水のお習字セットならママがいなくても使って練習していいよ!と息子に言ってあったところ、自主的に準備して練習していることもあります。
親にとってはとてもありがたいセットです。
息子の字の上達具合や成果は?
ここまで約10ヶ月ほど息子に対して字がきれいになるようさまざまなアプローチを行ってきました。
まだまだ途中経過ではありますが、最近では徐々にその成果がではじめています。
- 学校の先生に褒められることが増えた
- クラス代表で市の展覧会(硬筆の部)へ作品が出品された
- 自宅でも自主的に字の練習をすることが増えた
学校の先生に褒められることが増えた
学校の課題で書いた字を先生に添削してもらうとき、「ていねいですね」という一言が頻繁にもらえるようになりました。
無難に課題をやっただけの場合は「OK」というサインだけで、以前は息子もそうでした。
最近は、2回に1回くらいは「ていねいですね」のコメントが書かれていて、息子はうれしそうに私に見せてくれます。
クラス代表で市の展覧会(硬筆の部)へ作品が出品された
小学校の書写の授業で息子が書いた作品が1年に1度の市の展覧会へ出品されました。
各クラス1名が代表で出品されたのですが、息子のクラスは息子の作品が代表に選ばれたのです。
小1でもみんなの代表で作品が出品されることが素晴らしいということはちゃんと理解しているらしく(笑)、とても誇らしげでした。
自主的に字の練習をするようになった
自分の字を評価してもらえる機会が増えたことで、字を書くこと自体がとても楽しくなっているようです。
学校の宿題が終わっても、自由帳やコピー用紙などに字をたくさん書き、書いたものを私や夫に見せに来てくれます。
時には、自分で書いた字を「〇〇は上手にできたけど〇〇はもう少し長いほうがよかったかな」などと自己評価していることも。
「練習する→評価される→嬉しいからさらに自主的に練習する…」という良いサイクルができ始めているので、このサイクルをどんどん回してあげたいところです。
まさに、こういう好循環を狙っていたんだ!
今後の課題
ここまでの話だけですと、すごく順調にいっているように見えるかもしれません。
でも、もちろん課題はまだまだたくさんあります。
例えば、書写の授業や学童の習字プログラムのときのように、「字をきれいに書く」に全集中で取り組む場合にはある程度上手に書くのですが、それ以外になると「え、別人?」と思うくらい字が適当になるんです。
まぁ、あるあるですよね…笑
どんなときでもきれいに書きなさいとは言わないけれど、せめて読めるようには書いてほしいよね…
無意識でもある程度きれいに字を書けるようになるには、やはりたくさん字を書いて身体に覚えさせることが必要です。
前述していますが、「きれいな字を写すこと、真似すること」これらを繰り返すことが字の上達を早めてくれます。
なので、書写と模写を今後も継続的にやっていけるといいかなと考えています。
息子はまだ7歳。
時間はまだまだいっぱいあるので、焦らず楽しみながら字の上達を目指したいと思っています。
まとめ
今回は筆耕士である私が、きれいな字を書けるようになってほしい自分の子どもに実践している対策をご紹介しました。
今回ご紹介した内容は、あくまでもわが家で行っている一例であり、これを実践すれば必ず子どもがきれいな字を書けるようになるというものではありません。
ただし、わが家ではこれらを継続して実践していくことで、少しずつ効果が出てきています。
大事なことは継続することと字を書くのが好きであること。
子どもが嫌がることを継続してもあまり効果はありません。
その子に合った方法を親子で楽しみながら見つけていってくださいね。
わが家の実践例は、その参考になるとうれしいです!
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